「お掃除機能付きだから大丈夫」は大きな勘違い
「うちのエアコン、自動でお掃除してくれるから専門業者に頼む必要ないですよね?」
エアコンクリーニングのご相談をいただくと、こういったお声を本当によく耳にします。結論からお伝えすると、お掃除機能付きエアコンこそ、定期的なプロのクリーニングが必要です。
お掃除機能が行うのは、フィルターの表面についたホコリを自動で取り除くだけ。エアコン内部の熱交換器・吹き出し口・ファン・羽根の裏側には一切手が届きません。「掃除してくれている」という安心感が、むしろ長年放置につながる「罠」になっているのです。
実例:8年間ノーメンテのリビングエアコン、中はどうなっていたか?
先日、千葉県内のお宅にエアコンクリーニングにお伺いしました。
リビングのエアコンはお掃除機能付きの機種だったので、お掃除は一切必要ないと思って、購入から約8年間一度もご自身で清掃したり、業者によるクリーニングもしていないとのことでした。
ただ、私の経験上、エアコンの外側の状態と内部の汚れ具合は、必ずしも一致しません。
それよりも気になったのは、リビングのすぐ隣にダイニングとキッチンがあったことです。
調理の際に発生する油煙や湿気は、エアコンが空気を吸い込む際に一緒に取り込まれやすい環境です。
そのため、今までのクリーニングでもフィルターの油汚れで目詰まりを起こしていたり、簡単には落ちなかった汚れが多かったことを思い出しました。
フィルターを取り出してみると、見た目はそこまで汚れていません。自動お掃除機能が毎回きちんと動いていた証拠です。「やっぱりキレイじゃないですか」とお客様。
ところが、ここからが本番でした。
お掃除機能付きエアコンの吹き出し口・ファン内部の状態
エアコンのカバーを開けて内部を確認した瞬間、お客様も絶句。
- 吹き出し口と羽根の裏側 → 黒カビがびっしり
- ファン内部(シロッコファン) → カビ・ホコリ・油汚れが層になって付着
- 全体的な変色 → キッチンに近い設置場所だったため、油汚れで内部が茶色く変色
フィルターがキレイなぶん、空気は内部をそのまま通過。カビが生えたファンで空気をかき混ぜ、8年間ずっとそれを部屋中に循環させていたことになります。
また、調理の際に発生する油煙や湿気は、エアコンが空気を吸い込む際に一緒に取り込まれやすい環境です。油を吸い込んだエアコンの内部はベタベタになり、そこにホコリやカビが余計に張り付きやすくなってしまいます。

お掃除ユニットの奥にあるファン部分や、フィルターとダストボックスを外した後のホコリやカビです。普段は見えないエアコンの奥には、これだけのカビや汚れが潜んでいます。
エアコン高圧洗浄後の真っ黒な汚水
実際に高圧洗浄を行ったあと、回収した汚水がこちらです。よく見ると、黒いカビだけでなく、キッチンから吸い込んだ油がべっとりと浮いているのが分かります。(※お客様には写真撮影の許可をいただいております)


[写真:8年分の汚水)]
この写真を見てもお分かりいただけるように、やはりエアコンは「自動お掃除機能」だけでは綺麗になりません。
これだけ大量の「カビ」や「古い油」が中に溜まったままだと、お部屋の中に嫌なニオイを放つ原因になってしまいます。それだけでなく、カビの胞子が詰まった空気を毎日吸い続けることで、場合によってはアレルギーや喘息(ぜんそく)といった、健康へのはたらきかけ(悪影響)を引き起こす原因にもなりかねません。
フィルターをパパッと払うだけでは、このべっとり付いた油やカビは落とせないのです。だからこそ、プロの専門機具を使って、奥の奥まで「高圧洗浄でしっかりと水洗い」することがどうしても必要になります。
まとめ:お掃除機能付きでも2〜3年に一度はプロへ
| チェック項目 | お掃除機能 | プロのクリーニング |
|---|---|---|
| フィルター表面のホコリ | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
| 熱交換器・内部の汚れ | ❌ 非対応 | ✅ 対応 |
| カビ・油汚れの除去 | ❌ 非対応 | ✅ 対応 |
| ニオイの解消 | ❌ 非対応 | ✅ 対応 |
お掃除機能付きエアコンは、フィルター以外の内部には全くアプローチできません。
キッチン近くの設置や、小さなお子様・アレルギーをお持ちの方がいるご家庭では特に、2〜3年に一度のプロによるクリーニングをおすすめしています。
きらきらサポートでは地域密着・千葉県の佐倉市や四街道市を中心にきめ細かいアドバイスやサービスを提供しています。
「うちも最後にいつ掃除したっけ?」と思い当たった方は、ぜひ一度ご相談ください。

